胡蝶蘭を贈ってみた

私の母が亡くなったときに、従兄が大きくて真っ白な胡蝶蘭をおくってくれました。それはとても大きくて、そしてきれいでした。仏壇の前に置いていると存在感があって、ずらりと並んだ花びらがきれいでした。

 

胡蝶蘭は水やりにちょっと神経質になってしまいますが、花はとても長持ちしました。

 

他の花がどんどんと枯れていくなかで、胡蝶蘭だけはしっかりと元の形のまま飾ってありました。初七日が終わっても胡蝶蘭はきれいなままでした。

 

そして、その花の姿は亡き母のように優雅でしとやかに咲いていました。白い色がとても素敵で、前のほうに垂れ下がったような形の花はいつまでもしっかりと咲いていました。

 

家はそれまで胡蝶蘭をもらったことがなかったので、どういう風に世話をすればいいかわかりませんでした。

 

母の四十九日が過ぎる頃も胡蝶蘭は花が付いたままでした。

 

胡蝶蘭て、長持ちするものよね、と父と話をしました。

 

そのうちに花びらが少しずつ落ちて来るようになって、最後のひとひらになり、そして、花は全部なくなっていきました。

 

世話をすると毎年花をつけるのかも知れませんが、世話の仕方が分からなかったので、胡蝶蘭はそれっきりになってしまいました。とても美しい花でした。